星と自転車

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本・音楽・映画など

コトノバドライブ

 2016-1-10 コトノバドライブ

 どんなジャンルのコミックと言えばいいでしょう?
 ストーリーで読む漫画ではないし。説明が難しいな。
 雰囲気・気分・空気の感触……言葉で言おうとしてもうまく言えない微妙なアトモスフィアを絵で語る、とでも言うかな?
 なので、読む人を選ぶ漫画かもしれない、とも思います。

 カメラを持ってバイクに乗ってる、というところだけを見れば、同じ作者の「ヨコハマ買い出し紀行」に設定が似ている、と言えなくもないけれど、描かれていることは「ヨコハマ~」のときとはちょっと違うように思います。もうすこしミステリアス?

 ナポリタンとミートソースしかメニューにない(そこには店長の確固たる?こだわりがある)スパゲティ屋でバイトする、主人公の女性すーちゃんは、新しく手に入れた中古のミニ・バイクに乗ってるけれど、アルファさんのようなロボットではないし。
 でも、ほかのひととは違う、ちょっと不思議な感覚を持っているコ? 特殊能力とか超能力のようなものではなくて。もっと根源的なモノを感じ取る能力、とでも言うか…。

 「ヨコハマ~」に登場する数々のナゾとは違った意味でのナゾが、この作品にもちょこちょこと登場します。

 第1話(作品中では“1話”ではなく“route1”と表記されています)の「霧の夜のこと」から、惹かれるものが。
 というのも、わたしも似たような経験をしたことがあるから。それは夜ではなく、早朝のことでしたけど。
 わたしはそのとき、ミニ・バイクではなく、自転車に乗ってたんですがね。
 すーちゃんの味わった感覚がすこしは“わかる”かな、と。

 第5話の「電線に鳥のこと」で、そういえば、むかしわが家の庭にも野生化したインコが群れなして来たことがあるな~と思い出したり、第12話の「山の畑のこと」では、中学生の時吹奏楽部にいたすーちゃんが感じた“独特の体育系のノリが合わない”感じに、あ~それ身に覚えがあるなと思い出したり。
 だから、ひとりで何でも仕切れる自転車が好きなんだ、いまでも。たぶん。
 いろいろと過去の感覚を刺激される話が多いです。

 いままで出ている2巻のなかでいちばん好きな話は、第9話「がけの道のこと」。
 土地自身の持っている記憶の話とでもいうか。
 海だったころ貝が穴を掘り、だいたい200年ごとに来る地震で隆起を繰り返してきた崖の道。そんなことは誰も考えずに、以前はみんなが使っていた道。
 すーちゃんが近道をやっと上って見た大海原は、実際の風景ではなく、「この崖は何千年も海を見てきた ここ100年(さいきん)以外はずっと海辺の崖だった 今登ってきたのは崖の見た風景」

 店長の姪のはるかちゃんのなかにいる“大きなはるかちゃん”と“小さなはるかちゃん”のことがわかるのも、すーちゃんだけらしい。すーちゃんとはるかちゃんとは、「ヨコハマ~」のアルファさんとココネに匹敵するような関係になるのかな。このふたりの物語もさらに楽しみになりそうです。

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