星と自転車

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さんぽ・たび

上野桜木~本郷~湯島(東京さんぽ)

 上野公園を過ぎると、トーハク(東京国立博物館)の前にはたくさんのひとの行列。日韓国交正常化50年記念の「ほほえみの御仏(みほとけ)」という展覧会が開催中らしい。

 妹の所属していたアマチュア合唱団の演奏を聴きに行ったこともある、奏楽堂(旧東京音楽学校)も改修工事中みたいだったなぁ。

16-7-3 黒田記念館
 そこを横目に過ぎて黒田記念館へ。このあたりはわりと何度も通っているのに、この建物のなかに入るのは初めてでした。
 「湖畔」などの絵画で知られる洋画家・黒田清輝の遺産と作品が国に寄贈されたことを契機に建てられた施設。もと帝国美術院附属美術研究所。耐震工事のためにしばらく休館していて、昨年1月よりリニューアル公開。
 アールヌーボーな階段の手すりや玄関の郵便受けなど当時のものをなるべく残して修復されているようです。建物の一角には上島珈琲店も3年前にオープン。

16-7-3 国際子ども図書館
 黒田記念館の隣りは国際子ども図書館。ここは何度か来ているところ。
 児童書専門の国立図書館。
 もともとは帝国図書館として、案内板によれば、いまの4倍ほどの東洋一の規模の図書館になる予定だったらしい。
 街歩きツアー?の団体さんらしきひとびとが玄関先にある小泉八雲のレリーフの前で、講師のかたの説明を受けていました。そのときたまたま聞こえた解説によれば、小泉八雲は若いころ失明してから左目を嫌悪し、写真を撮られるときには必ず顔の右側のみをカメラに向けるようにしていた、とか。レリーフの顔も右向きの顔でした。 

 上野中学校あたりの木々の多いしずかな道をたどり、上野桜木へ。

16-7-3 愛玉子
 上野桜木と言えば、愛玉子(オーギョーチー)。
 日本広しといえども、この台湾スイーツの専門店はここだけと思われます。
 でも今回はここは素通り。

16-7-3 上野桜木あたり
 昭和初期に建てられ、ずっと空き家になったまま、取り壊されるという話も一時は出た、軒を並べる3軒の古民家が、店舗兼コミュニティ・スペースとして再生された、ノスタルジックな路地裏空間へやって来ました。昨年オープン。 

 まだ多くに知られているわけではないようですが、それでもこのひっそりとした隠れ家的一角に訪れて来る人は確実にいて。とくに外国人の方がわりと多い感じ。どこでここのことをを知ったのかな? わたしもTKさんに教えてもらわなかったら知らなかったのですが。
16-7-3 谷中ビアホール

16-7-3 上野桜木あたり3
 上から、谷中ビアホール、塩とオリーブオイルの専門店おしおりーぶ、カヤバ・ベーカリー(地元の珈琲店が出しているパン店)。お店の雰囲気もそれぞれよく。

 とくに塩とオリーブオイルの専門店、おしおりーぶさんでは商品のオイル・フルーツビネガー・塩を味見をすることができ、それぞれの味の違いを確かめることができます。オイルとビネガー、塩の組合せで味も微妙に変化することに目からうろこ。
 オリーブオイルってすごく奥が深いなぁ。フレーヴァー・オイルのなかにはチョコレート風味のものなどもあるのです。

16-7-3 ヴィネガードリンク
 このお店のカウンターではドリンクやおつまみを楽しむこともでき。
 シークワァーサー・ビネガーにキウィを加えたドリンクをいただきました。かき混ぜて飲みます。

 このお休み処空間でなごんでいるときに偶然話をした男女カップル(男性はアメリカ出身とか)のかたは近所に住んでいるので毎週ここにやってくるのだとか。お散歩にはほんとにいい空間だと思いました。

16-7-3 東大キャンパス
 さて、ここから言問通りに出て、弥生坂を上って(ここはかつて言問通りにあったトーキョーバイクで自転車を借りる時、なんとなくいつも走ってしまうコースでした)、弥生式土器発掘ゆかりの地の碑の前を通って、東京大学本郷キャンパスへ。
 TKさんが気になっていたという構内のUTカフェ・ベルトレ・ルージュにてランチ。
 (わたしがかつて友だちと本郷キャンパスをお散歩コースにしていたころはこのカフェはまだ存在してなかったのでした)
 あと2食で完売というランチにギリギリで間に合いました。(^_^;)
 それから東大構内をあちこちお散歩。

16-7-3 三四郎池
 三四郎池。亀がたくさんいました。左側の岩もなんだか亀っぽい。

16-7-3 東大キャンパス2
 こんな涼しい空間や、

16-7-3 安田講堂
 安田講堂。かつては学生運動で荒れた時代もいまはむかし。

16-7-3 健康と医学の博物館
 こんな博物館にも入ってみました。
 過去になんど構内散歩をしていても東大病院のほうまで歩いてくることはなかったので、こんな博物館があったことはつゆ知らず。「見えざるウイルスの世界」という企画展をやっていました。

16-7-3 和カフェくろぎ
 竜岡門を出て、春日通りを本郷3丁目方面へ向かっていく途中に、新たなカフェを発見。これも東大構内にあります。
 もういちど構内に入り直し、この和カフェに寄りました。湯島のミシュランの星付き料亭くろぎさんが一昨年オープンしたという和カフェ。
 (ちなみに設計は、2020年東京オリンピックの新国立競技場も手掛ける、隈研吾氏(東大教授)。木材をふんだんに使う和のデザインが特徴的なのですね)

 が、満席なので2時間待ちと言われ、一度諦めかけました。でもせっかくなので、ということで考え直し、時間になったらケータイで連絡してもらうことにして予約。
 本郷3丁目をあらためて目指しました。

16-7-3 かねやす
 3丁目角にかねやすという雑貨屋さんがあります。(シャッターが下りて休日のようでした)
 「本郷も かねやすまでは 江戸のうち」という有名な川柳のかねやすは、ここのことなのでした。

 当初は苗字そのままで「兼康」を漢字で名乗っていたようです。乳散香という歯磨き粉が爆発的に売れたことで、当主の弟がのれんわけして同じ名前の店をべつの場所に出したのですが、同種の商品がほかでも売られるようになると売り上げが伸びなやむようになり、兄弟で元祖争いが起こりました。それを仲裁したのが大岡越前で、本郷の店をひらがなで「かねやす」とするようにとの処分から、以後本郷店はひらがな表記になったのだとか。弟の店はその後廃業したそうです。

 享保に大火事が起こり、その復興に際して大岡越前は本郷のかねやすあたりから南側の地区には土蔵づくり・瓦葺の建物を許可しました。このことからかねやすが江戸の北限として認識されるようになって、先の川柳も生まれたというわけ。

 そこから菊坂方面へ向かいました。(そのむかしあたり一体で菊がいっぱい栽培されてたとか)
 
 16-7-3 金魚坂
 金魚坂。
 300年のむかしから続く金魚屋さん。釣り堀とカフェも併設されていて、金魚1匹から買えるそうです。

16-7-3 金魚坂2
 カフェの塀沿いに。子どもたちが描いた絵を陶板にしたものかな? それぞれの絵がかわいいです。

16-7-3 金魚坂3
 自販機まで金魚だよ~。

16-7-3 胸突坂
 胸突坂。このカーブ具合がいいですけど、勾配何%かなぁ? このあたり文京区は東京一坂の多い区だと実感します。
 東京をお散歩することがなぜ楽しいかと言えば、それは坂が豊富にあるからということもひとつの理由だなとあらためて思うのでした。東京がたんなる平板な街だったらこれほどまでに惹かれることはなかったかも。

16-7-3 樋口一葉旧居跡
 5000円札のモデル、樋口一葉の旧居があったあたり。この井戸は一葉さんも使っていたらしい。

16-7-3 和カフェひとは
 ここも和カフェかな? 店名はもちろん一葉さんからですね。

16-7-3 宮沢賢治旧居跡
 このあたりに童話作家・詩人の宮沢賢治が8か月ほど住んでいたようです。
 1日300枚のペースで原稿を書いていたと言われ、「注文の多い料理店」「どんぐりと山猫」などはここで書かれたということです。

 坪内逍遥の旧居跡や石川啄木の暮らした家もこのあたりにあったようです。

 ふたたび東大構内に戻って休憩しているあいだにケータイで連絡が入り、和カフェくろぎさんへ。

16-7-3 かき氷
 オーダーしたのがこれ。くるみ・枝豆・小豆・ゴマ・マンゴーなどがトッピングされたミルク五穀というかき氷。パパイヤ・ソースと粗塩が添えられていて、それらをかけながらいただくこともできるという趣向。
 よいお値段でしたが(でも高級かき氷も珍しくない昨今ですね)、それだけのことはありました。美味しかったです。
 (そうそう、余談ですが、以前食べた銀座・三徳堂の豆豆かき氷も美味しかったな~)

 TKさんのオーダーした葛きりも、コシがあってつるっと滑るようなのど越しが涼しかったです。

 一緒に出された煎茶の冷茶や温かいほうじ茶も美味でした。

16-7-3 オイルランプ
 夕暮れが近づいてきたら、お店の方がオイルランプをテーブルに置いてくれました。

16-7-3 湯島天神
 本郷から上野に戻る途中、湯島天神へ。菅原道真公をお祀りする天満宮。梅の名所としても有名。

16-7-3 湯島聖天
 階段を降りた下にある湯島聖天では、藤の花が1房花をつけていました。もうほぼ真夏なのにね。

 例によって2万歩超えになった約18kmのおさんぽでした。今回も密度の濃いお散歩だったと思います。

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