星と自転車

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季節

ツェッペリンNT号

 1929年夏、その飛行船の姿が夕暮れの空に現れたとき、東京では、屋根という屋根、窓という窓に人びとが鈴なりになって、夕陽に輝く巨体に歓声を上げたといいます。翌日の新聞にその記事が載って、「君はツェッペリンを見たか」が合言葉になったとか。

 それから76年。新技術の投入により ― ちなみにツェッペリンNT号の“NT”とは「ニュー・テクノロジー」の意味 ― 生まれ変わったツェッペリンがふたたび日本に。当時と同じ係留地、土浦に飛来するというわけで、“飛ぶもの好き”の私としては見に行かねばと、お出かけしてしまったわけですが。

 飛ばなかった…いや、飛べなかったんです、結局きょうは。(~_~;)関係者の方々は時間ギリギリまで離陸の可能性を図って努力されてたようですが。

 なんでこの季節にイベントを?とはそもそも思わなくもなかったですけど。いや、なにもこんな寒い季節にやらなくても、ということではなくて、問題は風。
 きょう飛行船が飛べなかったは、まさにそれのせいでしたので。

 だいたい、北関東の2月といえば、強い西風が吹く日が多いと決まっているのであり。それを考えたらこの時期は外そうと思うのが普通かなぁと…それとも、よほどよんどころない(こんな文語的な?言葉使われてますかね、最近?^_^;)事情が?と思ったら、どうやらそれがあったのですね。

 じつは、今回のツェッペリンNT号、予定では、そのむかしシベリア経由で日本に飛来したツェッペリン伯号と同様のコースを飛んで、イベントは8月に行われるはずだった、らしいのです。(註・伯号が76年前土浦に飛来したのが8月19日なのでした)
 ところが当のロシアでテロが多発。その標的にされる危険もないわけではない、空路は危ないというわけで、ロシアから飛行許可が下りず、急遽陸路へと変更になり、船で運ばれることとなったため(飛行船は結局神戸で陸揚げされたのです)、この時期にずれたというわけのようです。世界情勢がこんなところにも影響するんですね。

 76年前のツェッペリンは長さが236m強もあったそうですが、今回のツェッペリンNT号はそれよりはずっと小ぶり。でもジャンボ機よりもわずかに大きいので、大きいことは大きいのです。飛行船としては世界最大。
 ヘリコプターのようにホバーリングしたり、ホバーリングしながら360度回転したり、いろいろなことができるらしく、まさにハイテク満載の飛行船。

 飛行船というとヒンデンブルグ号の悲劇みたいなことが思い浮かんだり、「魔女の宅急便」の飛行船のシーンを思い出したりしますが、現在の飛行船ほど安全な乗り物はほかにはないとも言います。
 風船(^_^;エンベロープというのかな?)のなかに詰まっているガスは水素ではなくヘリウム。(吸うと一時的にアヒルみたいな声になるガスですね)ヘリウムは不燃性なので爆発の危険性はまずないでしょうし、万が一、風船に穴が開いてガスが抜けたとしても、それが抜け切るまでには相当な時間がかかるので、墜落ってことはほぼありえないのです。
 世界にはまだ3隻しかないそうですが、ドイツではもう4万人の人が搭乗して空中遊覧を楽しんだそうです。

 もひとつおまけ。
 飛行船といえば、どうしても浮かばずにはいないのが、井辻朱美さんの「遥かよりくる飛行船」。大好きな物語で、私にとってはじつに“とくべつな”1冊なのです。

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